
近年、日本の医療(歯科)は目まぐるしい発展を遂げてきました。 それは、技術的な進歩はもちろんですが、なかでも材料の進歩が大きいと思います。 特に、オールセラミック(陶材のみ)につきましては、従来のメタルボンド(陶材金属冠)の強度をセラミック(陶材)単体で発揮できる様になった点につきると思います。 これは金属を使わないので、歯周病的にも良い(金属アレルギーなし・汚れが付かない)といわれています。 生体内(口腔内)で安定した歯科材料としては陶材・チタン・白金(Pt)・金(18K以上)が優れているというデータが出ていますので、金属アレルギーの予防としましては、現在はメタルフリー(貴金属以外は使用しない)の概念が主流となりつつあります。 また、オールセラミック(OS)は内面に金属を一切使わない為、より天然歯に近い透明感(審美性)が再現できるようにもなりました。 私の目標としましては、天然歯にいかに近づける(形・色など)かということです。



- シルバーコア(写真左) :
- 酸化・溶出が生じる為、歯肉の変色などの症状が起こります。
- グラスファイバーコア(写真右) :
- 強度的に弾力性があり、歯と同じ位の硬さの為、歯に負担をかけず根の破折を防ぎます。
歯ぐきの変色や金属アレルギーの心配がありません。
シルバーコアによる歯ぐきの変色



金属 + セラミック(左) と オールセラミッククラウン(右)
光の透過性が全く違います!


- アマルガム :
- 一昔前に使われていた材料で、現在は水銀(有害物質)・鉛が使用されている為使われておりません。
また、溶出して歯肉を黒くしたり、辺縁が欠けやすく二次虫歯や金属アレルギーの原因となります。
アマルガムによる歯質の黒染


- ハイブリッドセラミックインレー(セラミック+プラスチック数%含) :
- 色調・強度・吸収性共に保険のプラスチック・銀歯に比べて優れています。


- オールセラミッククラウン(プロセラ) :
- 金属を一切使用しないため、経年による金属の露出や黒ずみがありません。

- 金属+セラミックス(左)とオールセラミッククラウン(右) :
- ※ 光の透過性(透明感)が全く違います!!

- セラミックラミネート :
- 歯の表面からわずか0.5〜0.7mm削るだけで、あとはセラミックラミネートがより自然な外観をもたらします。


- 審美性
- オールセラミックで得られる審美効果には目を見張るものがあります。高密度に焼結された酸化アルミニウムは光を透過し、非常に美しく自然観があります。
- 信頼性
- 既に500万を超える修復物が、患者様の口腔に装着されてきました。管理された臨床試験で得られた結果は注目すべきものです。長年にわたり多くの患者様の口腔内で機能しています。
- 生体親和性
- オールセラミッククラウンは既存の金属を一切使用していません。そのため、金属アレルギーの方にも適しています。また、高密度焼結酸化アルミニウムはインプラント基準を満たしており、これは口腔内の軟組織とのなじみが良く、修復物周辺の歯肉を健康に保てることを意味しています。
- 強度
- 酸化アルミニウムの含有量が高いために優れた機械的強度が得られ、曲げ強度は約700Mpaで、他のオールセラミックシステムと比較しても優れた強度が示されています。また、曲げの強度約1200Mpaを持つプロセラ・ジルコニア・コーピングおよびブリッジにより、奥歯にも審美性が優れたブリッジの装着が可能になりました。
- 適合精度
- コーピングの適合精度は70μm以内で、臨床的に許容できる適合精度として広く認識されている100 μmをクリアしています。
- 耐摩耗性
- コーピングを用いたオールセラミッククラウンは、歯のエナメル質よりもわずかに摩耗することがわかっています。このため対合歯を摩耗することはありません。
このように、生体親和性の高いセラミック素材を用い、工業的に管理された製作工程を経て作られたオールセラミックは非常に強度が高く、さらに光を透過する優れた特性によりナチュラルな美しさを持っています。
また、10年以上の長期臨床研究で、口腔内のどの部位にも装着できるというすばらしい結果が論文に発表されています。
オールセラミック修復物は審美的な要求の高い、ほとんどの症例をカバーする修復システムです。
美しさと強度を兼ね添えたオールセラミックを是非お選びください。
(詳しくは当院スタッフにおたずねください。)

ジルコニアの場合は、金属を一切使わない治療が可能です。中を貴金属で補強したセラミックのかぶせ物(メタルボンド)と同等(またはそれ以上)の強度があり、重さは金属の3分の1程度と、大変軽い材料でもあります。 強度・耐久性・耐摩耗性に優れている為、今までセラミックだけでは難しかった、奥歯の3本ブリッジ等でも、金属を使わずに治療ができます。

日本政府の事情により、欧米で治療した場合にかかる費用の1/10程度(総額)に抑えら れているのが現状です。 現在の日本の歯科の保険治療費は世界的にみて格安な安さです。

歯科治療の大部分は、この保険診療で行うことができます。 患者様の費用面での負担が少ない反面、必要最小限の治療しか保険適応範囲内となっていないため、耐久性・審美性・生体親和性といった面に配慮した治療まで行えないというデメリットがあります。

日本では保険適応材料になりますが、歯科医療の先進国ではすでに、禁止されている材料です。 最近の研究では自律神経のバランスを崩し、頭痛・肩こり・腰痛・アレルギーなど様々な不定愁訴が起こる原因となりうることがわってきました。 銀歯は、電位差が生じたり、電流発生の恐れがあり、良く手入れしても食べかす・歯垢がつきやすくなります。 また、硬いので歯との適合性も悪く2次むし歯にもなりやすいので、患者様の長期的な歯の健康を願うとき保険適応の銀歯をお選びになった患者様への治療は、複雑な気持ちで行わざる得ないのが現状です。

保険が適応されないため患者様の費用面での負担は大きくなりますが、常に治療技術が発展している歯科治療において、最先端の治療を受けられるという大きなメリットがあります。審美性・耐久性・機能性などのあらゆる面において、保険診療とは比べものにならないほど充実した治療を受けることができます。 長い目で見た場合、患者様の負担が少なくなる場合も多くあります。
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